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Vol.48

日常生活が原因で若者にも増加
	冬の乾燥肌対策

秋が過ぎ、冬になると「肌のかゆみ」を覚える人も多いのではないでしょうか。これは肌の乾燥が原因となっている場合が多く、特に体全体の水分量が減少している高齢者に見られがちですが、最近では若者にも増えているといいます。そこで今回のすこやか通信は「冬の乾燥肌」にスポットを当て、乾燥肌になる理由からその対策などを紹介します。

気温が低く空気が乾燥する冬の気候が肌の乾燥の原因

冬になると、なぜ肌が乾燥するのでしょうか。それは「気候」そのものに原因があります。冬は気温が低くなり、空気が乾燥するという特徴があるのですが、実は、冬の乾燥肌はこの気候の変化に人間の体が対応しようするために引き起こされるものなのです。
では、どのように人間の体が反応していくかといいますと、まず気温が下がってきたことに対し、体温を維持しようと皮膚表面の血管を収縮させます。そして、この血管を流れる血液の量が少なくなるため、皮膚の健康維持に必要な物質に栄養が充分に届かなくなります。ここでいう皮膚の健康維持に必要な物質とは、水分量を維持する細胞間脂質の「セラミド」、水分の蒸発を防ぐ「皮脂」のこと。これらの働きが皮膚の「バリア機能」となっているのです。
セラミドと皮脂に充分な栄養が届かず、その働きが充分に発揮できなくなることに加え、空気が乾燥している冬の気候の特徴が皮膚から一層、水分を失わせていきます。
このような一連の流れによって肌が乾燥していくわけです。

"細胞の隙間"が招くかゆみ

肌が乾燥してくると不快な症状である「かゆみ」が現われてきます。 この肌の乾燥が元となるかゆみは、セラミドや皮脂の働きが充分に発揮されずに皮膚から水分が蒸発してしまうことで、細胞に「隙間」ができてしまうために起こるもの。
このような状態になると、本来は皮膚の深部にある、かゆみを感じる細胞が表面にまで出てきてしまい、外からの刺激を直接受けてかゆみを感じるのです。さらに、この細胞は外からの刺激を受けると、かゆみを引き起こす物質「ヒスタミン」の分泌を促します。つまり、かゆいからといってかいてしまうと、余計にかゆくなるという悪循環に陥ってしまうわけです。

予防の第一歩は日常生活の改善

冬の乾燥肌は従来、体全体の水分量が減少している高齢者に多く見られたのですが、最近では若者にも増えているとされています。これは「日常生活」が原因になっているといわれており、ここで気を付けたい2つの日常生活と対策を紹介します。

「洗い過ぎ」には注意

若者が乾燥肌になる最たる原因は「洗い過ぎ」といわれています。
冬に限ったことではないのですが、ナイロンタオルなどで体をゴシゴシと洗ったり、長湯をしがちだったりする習慣のある人は要注意。いずれも皮膚の水分を失わせ、乾燥肌を招きます。そこで・・・

  • 石けんは充分に泡立たせ、「肌をなでるように」洗う
  • 頭を洗ってから体を洗う
  • 長湯はしない
  • お湯の温度は40℃程度のぬるま湯が理想
  • 保湿効果のある入浴剤を使用する
  • 風呂から上がる時はタオルで「水分を吸い取る」感じで体を拭く

以上の6項目に注意し、バスタイムを楽しみましょう。

エアコン、ファンヒーターに注意

エアコンやファンヒーターは冬に欠かせない暖房器具ですが、これらは乾燥した冬の空気をさらに乾燥させる、肌の天敵でもあるのです。そこで・・・

  • 室内温度を低めに設定する
  • 加湿器を使用したり、洗濯物を干したりするなどして湿度を確保する

以上の2項目を心がけましょう。

保湿剤を効果的に使用

冬の乾燥肌を防ぐには、上記の2つの日常生活の改善に加え、「保湿剤」を使用することも効果的です。
まず配合成分では、尿素、セラミド、コラーゲン、コンドロイチン硫酸などが含まれているものを選びましょう。
つぎに注目したいのは保湿剤を使用するタイミング。風呂から上がって15分以内の「肌がしっとりしている時」に使用すると最も効果的です。


Vol.48

情報提供:(株)家庭薬新聞社

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