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Vol.50

“便利さ”が生み出した現代人の悩み
最も身近な国民病『肩こり』に迫る

交通網の発達やデスクワークの増加などにより、現代人は便利さを手に入れた反面、慢性的な運動不足に陥り、生活習慣も乱れがち。そんな中、多くの人が抱える悩みが「肩こり」。そこで今回のすこやかネットは、国民病ともいえる肩こりに注目し、その原因とともに、正しい姿勢や有効とされる漢方薬などを紹介します。

「筋肉疲労」と「血行不良」が直接の原因。しかし、その原因は実にさまざま

肩こりを引き起こす直接の原因は、「筋肉の疲労」と「血行不良」ですが、これらを招く原因は、姿勢やストレス、病気など実にさまざまなものがあります。
ここでは肩こりを招く原因を紹介しますが、あまりにも症状がつらい場合には専門機関を受診するか、ご紹介する漢方薬を参考に、薬剤師や登録販売者などの専門家に相談しましょう。

長時間にわたっての同じ姿勢

現代人が肩こりを招いている一番の原因はデスクワークなど、長時間にわたり同じ姿勢をとる機会が増えたこと。同じ姿勢をとり続けると、同じ筋肉だけに負担がかかり他の筋肉が衰えてしまいます。それが肩こりや腰痛を招くのです。

精神的なストレス

精神的なストレスも肩こりを招く原因。よく、緊張する場面などで「肩に力が入る」といいますが、これがまさにストレスを受けている状態。特に完璧主義、几帳面、責任感が強い、内向的な性格の人のほか、悩みや不安を抱えている人、イライラしている人などに多いとされています。

目の疲れ

目の疲れと肩こりには密接な関係があります。パソコン作業や精密な作業を行う際、目は長時間にわたって酷使することになり、常に緊張した状態が続きます。すると、ピントを合わせる目の筋肉が疲労するとともに、肩の筋肉にも影響が出始めるといわれています。

病気が関係するもの

病気が関係しているとは、その症状の1つとして肩こりが現われるというもの。冷え症、更年期障害などのほか、循環器系、内科系、眼科系、精神系などのあらゆる病気が肩こりを招くとされています。


肩こりのほかに下記の症状がある場合は特に注意が必要です。
決して我慢せずに、専門機関を受診しましょう。頭痛、めまい、吐き気、頭が重い、動悸、息切れ、胸や背中が痛む、手足がしびれる、日に日に痛みが増す

正しい姿勢で肩こりを防ごう

肩こりの原因の1つに長時間にわたって同じ姿勢をとり続けることがあると紹介しましたが、これに加え、「姿勢の悪さ」も肩こりを招く原因。ここでは、立っている場合と椅子に座っている場合の2つの正しい姿勢を紹介します。

立っている場合

  • 頭のてっぺんが引っ張られているイメージ
  • あごは軽く引く
  • 肩はリラックスして力を入れず、左右対称な高さにする
  • へそのあたりに軽く力を入れ、お腹を引っ込ませる
  • お尻に軽く力を入れ、肛門をしめる
  • 横から見て、耳と肩、くるぶしが一直線に結ばれているのが理想

椅子に座っている場合

  • あごを軽く引く
  • 背筋を伸ばす
  • お尻は椅子の背もたれに当たるようにする
  • 背中は背もたれに当たらないように少し反らす感じで
  • ひざは肩甲骨と並行~少し上がり気味になるのが理想
  • 椅子とひざの裏はこぶし1つ分くらい空ける

漢方薬で肩こりを改善

肩こりを改善する一番の方法は「血行を良くすること」です。体操、入浴などの方法もありますが、ここでは肩こりに良いとされている代表的な漢方薬を紹介します。

  • 葛根湯
  • 桂枝茯苓丸
  • 釣藤散
  • 防風通聖散

いずれも有名な漢方薬ばかりですが、漢方薬には「証」と呼ばれる判断基準があります。自分にどのような漢方薬が適しているのか―。それは薬剤師や登録販売者などの専門家に相談することをおすすめします。
漢方薬のほか、医薬品としてはシップ剤もよく使用されると思いますが、冷やす「冷シップ」は急性の肩こり、温める「温シップ」は慢性の肩こりに使用しましょう。


Vol.50

情報提供:(株)家庭薬新聞社

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